やたらお久し振りです。
いきてます。
特に書くことがなかったので静かにしてましたが、最近は相変わらずスマホ音ゲー「D4DJ Groovy Mix」(以下、グルミク)を遊んでいます。
結構ガッツリハマっており、このゲームのためにiPadも買いました。一番安いやつだけど。
正直そこまで流行ってるゲームでもないですが、まもなく1周年ということで目出度いですね。
【閑話休題】
先日グルミクを遊んでいて、突如ランキング上位入賞を目指してのイベント周回、通称「イベラン」をやる気になり、過酷な挑戦の結果無事31位という自分としては上出来な結果をのこせました。
はじめてのイベラン31位で無事二桁キラキラ称号頂きました。
レイドと段位以外の光り物ははじめてなので嬉しいですが、色々としんどかったのでしばらくイベランはやりとぅない! pic.twitter.com/kWaiA38uOM— ろってる (@RottelSun) September 12, 2021
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で、このイベラン中やっぱりどうしても飽きてしまうので、ちょっとした戯れにゲーム配信をしてみようと思い色々チャレンジしてみたのですが、結局イベント期間中にはうまく行かず。
そしてその後色々試してみた結果、なんとか納得行く環境が構築できたので紹介しようと思い、超久々にブログを書いているわけです。
ということで以下本題。
前提:今回スマホ音ゲーを配信する方法
スマホの画面を配信する方法は大きく2つあって、一つはMirrativやMildom、Twitchのアプリを介して画面をミラーリングする方法。
もう一つはキャプチャボードを使用しスマホの画面をPCに取り込み、PCを介して配信する方法です。
前者のほうが機材の購入が必要ないためめちゃくちゃお手軽ですが、後者は自由度が高くクオリティの高い配信が可能なことが魅力です。
あとはカメラで手元を映しながらスマホ画面を配信するという、音ゲーも配信環境的にも上級者向けの方法もありますが、ここでは触れないことにします。
自分の場合、配信する上で以下の条件や前提がありました。
・マイク、カメラはOFF
・ゲームの音はヘッドホンで聞きたい
・PC環境はぼちぼち揃っているし、キャプチャボードもある
・金は数千円くらいなら大丈夫だけど、既存の機材を買い替えたり万単位の支出はヤダ
ということで、Mirrativなんかを使うと音声はマイクからの入力が基本になるため、必然的に後者の「PCを介しての配信」を言う形式を取ることにしました。
今回使用する機器やソフトは以下
・iPad(第8世代):ゲームをプレイする端末。普通。
・ノートパソコン:配信の母艦となる良くも悪くもないDellのPC
・HD60S:割とメジャーな石鹸ケースみたいなキャプチャボード。パススルーあり。
・Lightning-デジタルAVアダプタ:iPadの画面をHDMI出力するアダプタ。アップル純正。
・OBS:ゲーム配信ソフトのド定番ソフト、無料
・グルミク:今回配信したいブシモ運営のソシャ音ゲー
問題点:遅延(音ズレ)
ところが、この「PCを介しての配信」には大きな問題があって、それが「遅延(音ズレ)」です。
大前提としてiPadの画面をPCに出力するためには
[iPad]─[AVアダプタ]─[HDMIケーブル]─[キャプチャボード]─[USBケーブル]─[PC]
って感じになります。
このとき音声もHDMIケーブルに乗ってPC側に転送されるんですが、PCへの出力中はiPadからは音が流れなくなります。
つまり、このままゲームをプレイすると「画面はiPadをみて、音声はPCからのものを聞く」状態になるんですが、キャプチャボードを介して表示しているPC側の画面・音声はiPadの画面と比べて遅延が発生しています。
遅延の幅は使用するキャプチャボードの性能によるようですが、今回使っているHD60Sは4~5フレーム程度の遅延があるようです。
この状態ではタイミングが重要な音ゲーはまともにプレイできませんし、たとえプレイするゲームがRPGなどのシビアな入力が求められないゲームでも、引っかかる感じのする気持ちの悪い操作性になってしまいます。
そこで、多くのキャプチャボードには「パススルー」という機能がついており、PCに出力するのとは別に、遅延のない状態で別の画面に画面や音声をを出力する機能があります。
つまりこの機能を使うとPCと同時に別のTVやディスプレイにiPadの画面や音声を出力することができ、さらにTV・ディスプレイ側は遅延が少ない状態という状態になるので、「画面はiPadをみて、音声はパススルー接続したTVからのものを聞く」という形にすれば遅延が気にならなくなります。
詳しくは配信系のウィキに詳しく書かれています。
https://w.atwiki.jp/live2ch/pages/464.html
当初はこれでうまくいくつもりでした。
が、今回はこの方法が駄目だったので苦労しました。
失敗パターン1:ディスプレイをパススルー接続
幸い手元には低遅延を謳うASUSのゲーミングディスプレイがあったので、早速そちらをパススルーでつないでみました。
が、完全に普段どおりにプレイできるというところまでは行かず。
グルミク側のタイミング調整でなんとかならなくもない程度ではあったのですが、微妙な遅延が発生してしまいました。
なんだかんだでディスプレイは若干の遅延が発生するようで、普段からディスプレイを接続してプレイするならいいのですが、接続したりしなかったりする使い方をする場合はやはり少し気になります。
また、無視できない問題としてパススルー配信のためだけにディスプレイを置いておくのはやたら邪魔で、ゲームプレイ中に視界の端で画面がチラチラ動いてるのも気になる点があります(布などをかぶせてしまえばいいけど)。
あと、今回は使ってないディスプレイがあったから良かったけど、ディスプレイを買うとなると出費がでかいのもマイナス点。
失敗パターン2:HDMI音声分離機を使用
失敗パターン1は一般的によく使用されている構成で、まぁこれでなんとかなると思ってたんですがディスプレイがあまりに邪魔で断念。
ということで、HDMI信号から音声を分離できる機器を購入して接続してみることにしました。
この分離機はスマホより一回り小さいくらいの四角い箱状の機械で、使用に外部電源がいるものの環境をコンパクトにまとめることが出来ます。
お値段は大体¥3,000くらい。
今回必要ない映像情報は捨ててしまっても良いので、分離機にはヘッドホンだけ接続します。
が、結果としてはNG。
分離機を噛ますことで、ゲーム側のタイミング調整でもうまく行かないほどの大きな遅延が発生してしまいました。
また、分離機にボリューム調整がないので、ヘッドホンからの音量が爆音になってしまう点も厳しかったです。
(iPadはHDMI出力をするとiPad側のボリューム調整ができなくなる仕様)
ちなみに、爆音問題はヘッドホンと分離機の間に音量調整付きのヘッドホン延長ケーブルを噛ますことである程度緩和できますが、それでもだいぶ爆音でした。
こういうやつ。
失敗パターン3:Mirrativのイヤホン配信
と、ここで一旦PCからの配信から方針を転換し、なんとか配信アプリの機能でなんとかならんものかと調べていたところ、Mirrativには「イヤホン配信」なる機能があることを知りました。
これは、iPadにイヤホンをつないだ状態で配信し、配信に乗る音声はマイクと内部音源を混ぜたものになるという機能です。
マイク自体はOFFに出来ませんが、うまく行けば及第点の方策だと思い試してみたのですが、iPadはマイクの感度が高くちょっとした音も拾ってしまう上に、内部音源の音量も小さくかなりアンバランスだったので今回のような使用に耐えないものでした。
残念。
失敗パターン4:音声を先に分離
次は手元にある機材で悪あがきということで、音声分離機を接続する場所を変えてみました。
この音声分離機で分離された映像側には分離前と同様に音声が乗っています。
つまり「音声」=ステレオケーブルと「音声+映像」=HDMIに別れているので、HDMIをキャプチャボードに挿せば、PCにはちゃんと音声と映像が取り込めます。
ただまぁ、ボトルネックが分離機そのものにあるので、接続の仕方を変えても結果は変わりませんでした。
成功パターン:映像と音声を別に取り込む
そして、発想をガラリと変えて試した方法がうまくいきました。
iPadをHDMI接続すると音声は接続先の機器から鳴るというのは先述したとおりなのですが、HDMI接続したあとにiPadにヘッドホンをイヤホンジャックに挿すと、音声をiPadから鳴らすことが出来ます。
一方でこの状態だとHDMIには音声情報が乗らないので、このままではPCに音声を伝えることが出来ません。
と、ここで登場するのがステレオイヤホン分配器です。
こういうやつ。
一つの音源から2つのイヤホンやスピーカーに音を分配することが出来るので、今回はこれをiPadのイヤホンジャックに刺してiPadの音声をヘッドホンとPCに出力します。
PCに3極のマイク入力端子があるならそこに分配器から両オスのケーブルをぶっさせばヘッドホンとPC同時にiPadの音声を流すことが出来ます。
自分のノートPCには4極の端子しかなかったので、3極のマイク用USBアダプタを買って来ました。
自分が買ったのは怪しい海外製品だったので心配でしたが、とりあえず問題なく使えました。
こんな感じでマイクとヘッドホンが別々にさせるやつ。
音声自体はうまく分配できて、遅延も0だったのですが、いくつか問題が。
まず1つ目はノイズ。
音ゲープレイ中などはあまり気にならないんですが、ロード中など音が小さくなったときにかなり気になるレベルでノイズが入ることがありました。
ノイズは必ず発生するわけでもなく、発生した場合は先述した「音量調整付きヘッドホン延長ケーブル」を刺し、音量を小さくすることで何故か改善しました。(この場合iPad側のボリューム調整が出来るので、iPad側のボリュームを大きくして相殺します。)
あとこの延長ケーブル、iPadに厚みのあるイヤホン分配器を直接さすと微妙に出っ張るので、分配器の形状次第ではあったほうがいいなと思いました。
2つ目は配信画面側の音ズレ。
この接続方法だと、映像はキャプチャボードを介しているため4フレーム程度の遅延がある一方で、音声は遅延していないので、映像と音声がずれてしまいます。
これは自分には全く影響ないし、そこまで致命的ではないので放置してもいいと思ったのですが、治せる方法があったのでせっかくなので対応しました。
これはOBS側で「オーディオの詳細プロパティ」から該当音源の「同期オフセット」を調整し、音声にディレイを掛けることで治ります。
自分の場合は「ゲーム音声(ライン入力)」という項目がiPadからの音声のため、ここになんとなく80msの遅延を設定しました。(60FPSでの5フレーム相当)
この設定値が妥当かどうか正確にはわかりませんが、配信画面はそこまで正確でなくてもいいと思ってるので妥協できる点かなと思います。
その他細かい点としては、いろいろ噛ませた関係で微妙に音質が劣化している気がしますが、これも妥協できると思います。
要は音ズレなく音ゲーをプレイしながら配信ができでばいいので。
まとめとして、下図のように接続をすることで遅延なし、机スッキリ、低予算で配信環境を構築できたと思います。
・ステレオイヤホン分配器:¥800
・音量調整付きヘッドホン延長ケーブル:¥700(イヤホン分配器の形状によってはなくても可)
・3極マイクUSBアダプタ:¥1,000(PCにライン入力端子があれば不要)
・3.5mmオーディオケーブル(両オス):¥300(イヤホン分配器と3極マイクアダプタをつなぐのに使用)
あと必要なのは
・iPad:¥40,000~
・PC:¥100,000~
・キャプチャボード:¥15,000~
・ヘッドホン:¥5,000~
・LightnigAVアダプタ:¥6,000
てっとこですね。
もちろんこの構成はマイクやカメラを使ってないのでそのままでは自分の声とかは入れられないし、PC側の音声が聞こえないのでコメントを読み上げするようにしてても聞こえないので注意。
まぁ、自分はこれで満足しました。
専門家ではないから用語とか微妙に間違ってたらごめんなさいね。
何かわからないことあったらTwitterとかで聞いてください、分かる範囲では答えます。
あと、この通りにやってうまく行かなくても怒らないでね、あくまで自分の場合満足したってだけなので。あしからず。