ヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品がありまして。
元々はラノベで2018年くらいにアニメ化され、そしていろいろあって明日2020/9/18に新作劇場版が封切されるわけですが、やっとこ既存アニメ作品の予習が終わりました。
TVシリーズ(+エクストラエピソード)はNetflixで配信中なんですが、劇場版前作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 永遠と自動手記人形」はまだ配信が始まっておらず、新作劇場版と同じ9/18にNetflix配信ということで「ヒャァ、がまんできねぇ!」ってなって円盤を買ってしまいました。
BDも値段相応かそれ以上に凝った作りになっていて所有してる満足感が高く、配信直前に買ったことを全く後悔させない逸品ですね。
つーことで折角なのですげーいまさらだけど感想をダラダラと。
※以下ネタバレあり
作品全体を通して感じたのは、新しい時代への変化を思わせる描写が多かったこと。
エレベーターとか電波塔とか。
TVシリーズにも出てきてはいたけど、車やバイクといった近代化を象徴するアイテムに結構スポットが当たってた印象。
そして、女性の社会進出・ライフスタイルの変化。
作品内世界が戦争から復興し、急速に近代化していく様子がちりばめられている点はTVシリーズとの大きな違いで興味深いところですな。
TVシリーズはどちらかというと「(主に戦争で)ダメージをおった世界・人々の再出発物語」がメインだったけど、外伝はその一歩先を描いているなといった感じ。
細かい点で「あそこは泣けた」とか「あの描写が良かった」とか言い出すと本気できりがないし、1年前の作品だから考察も語りつくされてるからその辺はまぁ。
あえて一個あげるならエイミーの夢に出てきたハチミツたっぷりのパンケーキ。
食べたいあれはどういう意味だったのかな。
テイラーに「こういうものを食べさせてあげたかった」という後悔の念か、それとも実際は水と豆だけのスープを食べていたとしても、それでも幸せだったという思い出のメタファー?
まぁ、そんな感じで一つ一つの描写をじっくり考察するのにとても良い作品ですな。
特にTVシリーズ7話からは死別とかが描かれることが多くてハッピーエンドっぽく終わってても基本は悲しいお話だったから、未来につながる外伝のストーリーはそういう意味でもTVシリーズとは違った魅力があったなぁ。
とはいえTVシリーズもそうだけどストーリーそのものはオーソドックスで派手なところはないし、視聴者の裏をかくような凝った展開もないのでそういうものを求めるのは×。
美しく描写された世界、丁寧かつ秀逸な演出、実力派声優さんたちの迫真の演技などなど、そういったところを楽しめる人向けで、あえて説明しない部分も多分に残しているので「考えながら観る」作品に仕上がっています。
EDテーマも含め言葉やアイテム、描写に一つ一つに意味ありそうなのでそういった部分考察しながら何回観ても楽しめそうです。
このへんは「リズと青い鳥」なんかもそうだし、京アニのお家芸ですね。
というわけで号泣しながら家でBD観たんですけど、映画館でみたら本気で不審者になりそうで怖いですが、バッチリ予約したんで有給とって観に行ってきます。
生きてたら感想文書こうと思うけど、多分何回か観ないと考察出来なさそうだし、観てもわからんところあるんだろうなー。
円盤はよ(早すぎ)